組み込みエンジニアの苦労話

IT業界では、数々の最先端技術が開発され、それに伴っていろいろな職種が登場していますが、組み込みエンジニアは比較的古くから存在しています。組み込みエンジニアは、リモコンなどで操作できる家電製品やネットワーク経由で接続できる機器に搭載されているマイコン向けのソフトウェアを開発する仕事を請け負います。機器類を直接操作するためのプログラムを書き、実機の動作チェックを行い、クライアントが目指す動きができることを確認するまでが、組み込みエンジニアの仕事です。組み込みエンジニアは、プログラミングの知識とともに、コンピュータの内部構造を知っていることも求められます。搭載されるCPUやメモリによっては、扱える情報量が制限されることもあるからです。

ものづくりが盛んだった時代には、組み込みエンジニアは会社に泊まり込んで仕事をするということも見られましたが、現代はそこまで過酷ではないようです。ですが、組み込みエンジニア特有の苦労もあります。一つとして、納期のプレッシャーが挙げられます。開発中の製品の発売日がメディアなどで発表されている場合は特に、大きなプレッシャーとなります。開発した製品が一旦世の中に出たら、修正は容易に行えないため、バグのないプログラムを作らなければというプレッシャーも発生するでしょう。また、IT業界全体の人手不足問題は、組み込みエンジニアも例外ではありません。ベテランも多くいる中、経験が少ない若手の組み込みエンジニアは、覚えなければいけない仕事もたくさんあり、苦労も多いようです。こうした苦労のほか、組み込みエンジニアにはその仕事を続けていくリスクもあります。組み込みエンジニアは自分の将来について一度じっくり考えてみる必要があるでしょう。なお組み込みエンジニアを続けるリスクについては、【組み込みエンジニアからの転職】で詳しく解説されているため、参考にしてみてください。